木酢液とは

炭を作る際に出る水蒸気を冷やして、液体にしたものを粗木酢液と呼びます。さらに、その粗木酢液の不純物を取り除き、蒸留して得た液体が木酢液です。木酢液は天然有機酸を多く含んでおり、主成分は酢酸で、他にも木タール・メタノール・アセトン・アセトアルデヒド・フェノール等、200種類以上もの有効成分が含まれています。木酢液は木の栄養分を多量に含んだ、木のエキスのようなものなのです。

木酢液の効能

 木酢液の主成分である酢酸には、除菌、炎症を抑える、かゆみを止めるなどの働きがあるとされ、アトピー性皮膚炎や乾燥肌、あせも、水虫、イボなどの肌トラブルに効能があるといわれています。


木酢液をお風呂に入れることで水のクラスター(分子集団)を小さくし、塩素も消してくれるので刺激のない、お肌に優しいお湯を作ります。肌トラブルに塩素は厳禁、といわれますので、お肌にトラブルをお持ちの方には木酢液入浴が特におすすめです。新陳代謝が活発になり、芯からぽかぽか温まり冬でも湯冷めしにくくなるため、冷え性の方にもおすすめです。残り湯は、お洗濯やお庭の水やりなどにご使用いただけます。


園芸や農業における土つくりには50100倍に薄めた木酢液を土に散布すると、木酢液に含まれる様々な有機物が、土壌中の微生物を活性化し、徐々に有機質が豊富な良い土に変化していきます。その結果、植物の芽が出やすくなったり、根の張りが良くなったり、成長が促されるなどの効果があります。


1000倍以上に薄めた木酢液を葉面に散布すると、葉や花がみずみずしく、健康になり、病害虫に強くなるといわれています。葉物野菜や果物などは甘みが増すと言われています。


木酢液の焚火をしたときのケムリのようなにおいを苦手とする生き物が多いようで、害虫や、野良ネコよけの効果があることも知られています。


木酢液は、含有する有機酸類や消臭成分による中和作用と液独特の煙香によるマスキング作用の相乗効果によって優れた消臭効果をあらわします。特にゴミ集積場、下水、トイレ、家庭の残飯ゴミ箱、畜舎等の悪臭駆除には最適です。使用方法は、50~100倍に薄めた液を1?あたり100~300mをジョウロや噴霧器を使って散布する。又、屋内の厨房、床面、排水口、生ゴミやペットおよびペット用品等には50~200倍に薄めた液を噴霧器にて噴霧するか、雑巾に浸して拭く方法が効果的です。

木酢液使用上の注意点

※当組合で販売している木酢液は原液ですので、敏感肌の方や、顔などに使用する場合には薄めて使用するようにしましょう。手や足は原液のまま使っても大丈夫ですが、もし使用していて痛みなどがある場合には使用を中断し、症状が治まってからさらに薄めて使いましょう。


※木酢液は、酸性(PH3)ですのでアルカリ性の農薬・肥料と混ぜて使用しないでください。アルカリ性の農薬や肥料を散布した後に木酢液を使用する場合は、約2週間空けてください。


※幼児や子供・ペットの手が届かない場所・また直射日光の当たらない場所に保管してください。


※木酢液が金属に反応して穴を開けるため、木酢液を保存する容器には
金属製のものを使用せず、プラスチックやガラス製の容器で保管してください。また、使用後の空容器はリサイクルにはできません


誤って飲んだ場合は、速やかに水を飲ませてください。その後必要でしたら医師の診察をうけてください。























木酢液とは

→木酢液の効能

→使用上の注意点